News
ニュース

2012年6月26日

  • ニュースリリース

NovelSat社と販売代理店契約を締結 次世代衛星通信方式(3rd-Generation)“NS3”を採用した変調器・復調器の販売を開始

株式会社理経(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 黒田哲夫、以下理経)は、NovelSat社(NovelSat Ltd.、本社:イスラエル、CEO: Itzik Wulkan)と販売代理店契約を締結し、同社が推進している次世代衛星通信方式(3rd-Generation)“NS3”を採用した変調器・復調器の販売を開始したことを発表いたします。

NovelSat社は次世代の衛星通信方式に特化したテクノロジーカンパニーで、同社が推進している次世代衛星通信方式(3 rd-Generation)“NS3”の技術を用いて、変調器・復調器およびASICを開発・製造しています。
この次世代衛星通信方式は現在の業界標準である放送用衛星通信方式DVB-S2(*1)に比べハイパフォーマンスであり、伝送速度の向上・帯域の有効活用、費用対効果の最大化に貢献します。

“NS3”の主な特長

  • DVB-S2と比べ、28~37%の伝送容量増加が見込める(36MHz帯域の衛星中継器利用時)
  • DVB-S2と比べ、71%以上の伝送容量増加が見込める(54MHz帯域の衛星中継器利用時)
  • DVB-S2と比べ、56~78%の伝送容量増加が見込める(72MHz帯域の衛星中継器利用時)
  • 72MHz帯域の衛星中継器において、最大358Mbpsの伝送速度を実現
  • 変調方式64APSKを使用可能
  • 最大シンボルレート(*2)72Msps
  • 同じ所要C/N比(*3)および伝送速度で考えた場合、フットプリント(*4)が広がる
  • 変調器・復調器はこれまでのDVB-SおよびDVB-S2方式としても利用可能

上記よりDVB-S2からNS3へ方式を変更した場合のメリットとして

  • 20%以上の伝送容量増加(20%以上の帯域縮小)
  • 所要C/N比の低減、フットプリントの拡大またはアンテナサイズの縮小

がありコストパフォーマンス向上に繋がります。

理経では既に実際のKu-band、36MHzの衛星中継器を利用し、変調方式64APSKにおいて約150Mbpsでの衛星回線伝送実験に成功した実績があります。これにより、高伝送速度を要する中継放送や複数拠点に対して大容量ファイルを超高速かつ同報配信する等の用途に本製品を使用できることが実証されております。

今後の販売展開

理経は長年培ってきた衛星通信分野での経験やノウハウを基に、高画質かつ即時性が求められるビデオ素材伝送や、コンテンツデリバリー等“同報性”が求められる市場へソリューション提案していき、日本の衛星通信業界をリードしてまいります。

<注釈>

*1. DVB-S2:第2世代の放送用衛星通信方式。放送用国際規格DVB(Digital Video Brordcast)の衛星放送向け。第1世代はDVB-S。

*2. シンボルレート:同時に情報を伝送する能力の最小単位がシンボルであり、1秒間に処理するシンボル数。

*3. 所要C/N比:安定して受信ができる限界のC/N比(Carrier to Noise Ratio、搬送波と雑音の強度比)。

*4. フットプリント:通信衛星から直接受信できる区域(サービスエリア)。

※ 記載されている製品名、社名、マーク、ロゴ、およびシンボルは、各社の商標または登録商標です。

NovelSat社について

2007年設立。イスラエルに本社を構え、次世代衛星通信方式に対応した製品、ASICの開発・販売を行っています。
URL: http://www.novelsat.com/

株式会社理経について

会社名 株式会社理経
所在地 〒163-0535 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル
資本金 34億2,691万円(2012年3月末日現在)
代表者 代表取締役社長 黒田 哲夫
事業内容 ・システムソリューション
・ネットワークソリューション
・電子部品および機器
URL https://www.rikei.co.jp

お問い合わせ

【本件に関するお問い合わせ先】
伝送・配信システム営業部 営業グループ
TEL:03-3345-2182(ダイヤルイン)
E-mail:sales-csg@rikei.co.jp
URL:https://www.rikei.co.jp/product/500/

 

【営業全般についてのお問い合わせ先】
担当:企画開発部 内山
TEL:03-3345-2180(ダイヤルイン)
E-mail:uchiyama@rikei.co.jp