E-mail magazine
理経メールマガジン
(2017.12.22 掲載)
当社は今年6月8日に創立60周年を迎えました。60周年を記念し、皆で協力し汗を流し、一年を通してものづくり体験と社員交流を行おう!ということで、「稲作体験」を実施することになりました。
千葉県船橋市にある田んぼをお借りして、4月15日から開始した稲作体験。ボランティア団体「海老川調節池を市民と活用する会」の皆様にご指導いただきながら、苗作りから田起こし、草取りなどの地道で地味な作業から、当社社員家族を巻き込んでの田植えや稲刈り、脱穀まで!お米をこの手にするまでたくさんの作業を行います。
果たして美味しいお米ができるでしょうか!?メルマガではこの模様を4回に分けてレポートしていきます!
あらすじ
1年を通してものづくりをしようと、リーダーの「まるさん」、協力者として手を挙げてくれた「しげおさん」、「市川さん」と共に理経社員とその家族、そして「いさか社長」までを巻き込み始まった「稲作体験」。
うだるような暑さの中、スタートした草取り、防鳥ネット張りなど、地道にたいへんな作業を乗り越え、ついに収穫の作業を迎えることができました!今回は稲刈りをレポートします!
登場人物紹介
-
まるさん
稲作プロジェクトの発案者&リーダー。
理経に入社し衛星通信事業一筋!妥協を許さない芯の強さで日々、部下を鍛えている。
趣味はカズが引退するまでやめられないサッカー。 -
いさか社長
理経の5代目社長、就任二年目。
会社に来るのがワクワクする、みんなで海外旅行に行ける会社作りを目指す!
趣味はゴルフ、スーパー銭湯巡り。 -
しげおさん
少数精鋭でスキルの高い技術サポート屋さん。
マイペースでふとしたはずみに動揺するが、ダンディーなおじさん。
趣味はツーリング、腰痛対策のストレッチ。 -
市川さん
流通業務、輸出入のプロ。
経験豊富で時にはズバっと指摘、指導してくれる、理経になくてはならない存在。
趣味は歴史を辿るウォーキング、食べ歩き、旅行。 -
おくいちゃん
日々奮闘している新米広報。
おっとりしたマイペースな性格で人懐っこく、思っていることが顔に出やすい。
趣味は読書とボルダリング。 -
とみー
まるさん率いる部署に所属。
なんでもそつなくこなすおしゃれでクールな営業マン。
実は社内行事に積極的に参加している。
趣味はマラソン。
9月23日(土)天候:曇りのち晴れ
本日の作業:稲刈り
田んぼにて
- まるさん
- 今日は稲刈り日和だね!今日は大仕事だから、たくさんの人に来てもらいました!まだ到着してない人はいないかな?点呼を取るよ!
いさか社長に市川さん、田邉監査役、しげおさんに、小菅さんと、おくいちゃん、そして田植えや草取りに来てくれた三宅さん、中村さん、木村さんご一家に、今回初参加の古田さん、山内さん、太田さんです! - 一同
- はい!みんな揃ってます!!
- 指導のおじさん
- みんな揃ったね。まずは、刈り取った後の稲を干すために、稲木(はざ)を立てるよ。
- いさか社長
- なるほど、すぐ稲刈りを始めるわけじゃないんやなぁ〜。
- まるさん
- 力仕事だからみんなで協力してやろうか。
◎おくいちゃんの豆知識◎
稲木(はざ)とは、稲などの穀物や野菜を刈り取った後に束ねて天日に干せるよう、木材や竹などで柱を作り、横木を何本か掛けて作ったものです。
早速みんなで協力して稲木を作ります!
- キッズA
- あれ?この紐変なの〜!!結んじゃお〜♪
- キッズB
- あれ〜? この紐なんだか湿ってるね〜。なんでだろ〜
- キッズC
- ねぇ、綱引きやろうよ!
- おくいちゃん
- あーー!こらこら、その藁の紐は稲木に結ぶとき使うから遊んじゃダメだってば〜!!
- しげおさん
- おや?綱引きするの?お姉ちゃんに負けちゃだめだぞ〜(笑)
- いさか社長
- いやー、こうしてみると、おくいちゃんも子供みたいなもんやな(笑)
- おくいちゃん
- そ、そんなこと言わずに、助けてくださいよ〜〜(汗)
◎おくいちゃんの豆知識◎
藁の紐は必ず、湿ったものを使って結びます。
藁紐の水分が蒸発することで、結び目が湿った状態のときよりも固くなり、頑丈な稲木ができます。
- 木村さん
- ほらほら、遊んでないで手伝って!
- 中村さん
- そうだよ。みんな頑張ってるんだからね。
- キッズ達
- はーい!
- 三宅さん
- 竹だから、みんなも運べるかもしれないね。少し持ってみる?
- キッズ達
- うん!やってみたい!!
- 山内さん
- 竹の両端に支柱を作って、紐で縛って支柱に横木を固定して・・・ちょっと安定感が足りない気がするね。
- 古田さん
- ふむ。地面にちゃんと刺さってないみたいですね。ハンマーで叩いて深く刺してみましょう。
- 指導のおじさん
- さてさて、稲木(はざ)を立てている間に手が空いている人は、稲を縛る紐をたくさん用意してね。刈り取った稲は6〜7束をひとまとめにして細い紐で縛って天日干しするからね。
- 市川さん
- 腕を少し広げて紐をぐるぐる巻いていって、その後紐の両端を切ればいいのね。防鳥ネットも取らなくちゃね。
- 小菅さん
- 台風で飛んでいかなかったのは、俺たちがしっかりネットを張ったからだな(笑)稲は、風で倒れちまったみたいだけど。
これで準備はばっちり!いよいよ稲刈り開始です!!
- 指導のおじさん
- 稲を刈り取るときは、稲を持って、カマは必ず手前に引かないと怪我をするから気を付けてね。なるべく根っこに近い位置で刈り取ると、干すときバランスがよくなるよ!
- 中村さん
- このカマ、刃がのこぎりみたいだ。このギザギザが、稲をしっかりつかんでくれるのか。
- 小菅さん
- 刈り取ったぞー!俺のカマ捌きはどうよ!
- いさか社長
- 小菅さん元気やな〜。じゃあ、刈り取った稲は、どんどん縛っていこか。
- おくいちゃん
- はい!
- 三宅さん
- 稲の粒が前よりすごく大きくなってるね。
- 太田さん
- 葉っぱはボロボロになってるけど、穂はしっかりしてますね。
- 山内さん
- ちょっと中身を見ても、ちゃんとお米だな。
- キッズA
- 歩くたびにバッタやイナゴが飛び出してくる!どこに隠れてたんだろ〜〜?!
- キッズB
- あ!カマキリもいる!!
- 三宅さん
- え?虫をお家に連れて帰りたい・・?困るよー(汗)
- 市川さん
- あらあら虫もいいけど、誰が一番早く稲を刈り取れるか競争してみない?
- キッズ達
- うん!田んぼの端っこから競争ね!!
子供たちのやる気に火が付きました!稲がどんどん刈り取られていきます!!
- キッズA
- もうこんなに稲を刈り取ったよ!
- キッズB
- ぼくの方がいっぱい持ち上げられるもんね!
- キッズC
- 大漁だ大漁だ〜♪
- 指導のおじさん
- 難しい言葉を知ってるね。こういうときは豊作って言うんだよ(笑)
- まるさん
- 稲の束を干していこうか。
- 太田さん
- 了解です!しかし、まるさんもおしゃれですね!稲作におしゃれして来るのなんて、僕だけかと思いましたよ(笑)
- まるさん
- そうかな〜?これ普段着だよ(笑)
◎おくいちゃんの豆知識◎
稲を干すときは、稲の束の真ん中を、ハサミのように開いて横木に乗せます。天日干しによってアミノ酸と糖の含量が高くなります。また稲穂が地面の方になる向きで干すことで、藁の油分や栄養分、甘みが最下部の米粒へ降りて栄養と旨味が増します。
天日干ししたお米は、機械で乾燥させたものよりずっと美味しいんだとか!!
- おくいちゃん
- あれ、田んぼに稲がたくさん落ちてる。運ぶときに落としちゃったのかな?
- 三宅さん
- 落ちてる稲を拾えば、もう一つ束が作れるかもしれないね。
- キッズ達
- 僕たちにまかせて!!
- 市川さん
- 子供たちと競争してくたくたよ〜。ここはいつ来てもお花がきれいね。
- 木村さん
- お疲れ様です。子供たち、遊んでばかりと思っていたけどよく頑張ってるなぁ〜。
- 中村さん
- ほんとだね〜。こうしてみると大きくなったなぁ。(しみじみ)
◎おくいちゃんの豆知識◎
刈り取るときや縛るときに落ちて散らばってしまった稲を拾い集める作業を「落穂ひろい」といいます。「落穂ひろい」はフランスのジャン=フランソワ・ミレーの絵画も有名ですね。
- 指導のおじさん
- 稲木に干し終わったね!これで終わり・・・と言いたいところだけど、鳥に食べられないように、稲木に防鳥ネットをかけよう!!それで今日の作業はおしまいだよ!!
- まるさん
- よし!もうひと頑張りだ!!
- 一同
- おー!!
防鳥ネットを稲木にかけ、今日の作業がようやく終わりました!!
青空の下、みんなでお昼ごはんを食べたあと、理経の看板と一緒にみんなで写真撮影です!
今回の稲刈りもお疲れ様でした。
稲刈りをしてやっとご飯にありつける・・・わけではなく、もう一つお仕事が残っています。
それは、脱穀・籾摺り(もみすり)・精米です!これを終えて、ようやく見慣れた白いお米になるのです。
美味しいお米を食べるまで、あともう少し・・・!次回最終回です!!お楽しみに〜〜♪