E-mail magazine
理経メールマガジン
(2018.3.29 掲載)
当社は昨年6月8日に創立60周年を迎えました。60周年を記念し、皆で協力し汗を流し、一年を通してものづくり体験と社員交流を行おう!ということで、「稲作体験」を実施することになりました。
千葉県船橋市にある田んぼをお借りして、4月15日から開始した稲作体験。ボランティア団体「海老川調節池を市民と活用する会」の皆様にご指導いただきながら、苗作りから田起こし、草取りなどの地道で地味な作業から、当社社員家族を巻き込んでの田植えや稲刈り、脱穀まで!お米をこの手にするまでたくさんの作業を行います。
果たして美味しいお米ができるでしょうか!?メルマガではこの模様を4回に分けてレポートしていきます!
あらすじ
1年を通してものづくりをしようと、リーダーの「まるさん」、協力者として手を挙げてくれた「しげおさん」、「市川さん」と共に理経社員とその家族、そして「いさか社長」までを巻き込み始まった「稲作体験」。
台風を乗り越え元気に育った稲たち、子供たちの活躍もあり、無事稲刈りが終わりました!みんなで力を合わせて育てたお米のお味は・・・? 稲作体験レポート、感動の最終回です!
登場人物紹介
-
まるさん
稲作プロジェクトの発案者&リーダー。
理経に入社し衛星通信事業一筋!妥協を許さない芯の強さで日々、部下を鍛えている。
趣味はカズが引退するまでやめられないサッカー。 -
いさか社長
理経の5代目社長、就任二年目。
会社に来るのがワクワクする、みんなで海外旅行に行ける会社作りを目指す!
趣味はゴルフ、スーパー銭湯巡り。 -
しげおさん
少数精鋭でスキルの高い技術サポート屋さん。
マイペースでふとしたはずみに動揺するが、ダンディーなおじさん。
趣味はツーリング、腰痛対策のストレッチ。 -
市川さん
流通業務、輸出入のプロ。
経験豊富で時にはズバっと指摘、指導してくれる、理経になくてはならない存在。
趣味は歴史を辿るウォーキング、食べ歩き、旅行。 -
おくいちゃん
日々奮闘している新米広報。
おっとりしたマイペースな性格で人懐っこく、思っていることが顔に出やすい。
趣味は読書とボルダリング。 -
とみー
まるさん率いる部署に所属。
なんでもそつなくこなすおしゃれでクールな営業マン。
実は社内行事に積極的に参加している。
趣味はマラソン。
9月30日(土)天候:曇り
本日の作業:脱穀・精米
田んぼにて
- まるさん
- 今回は、市川さんに、田邉監査役、草取りに来てくれた山ちゃんに、新人の羽鳥くんが初参加してくれるよ! 今日の作業は、前回刈り取った稲を脱穀して、いよいよ精米だね!これが終われば美味しいご飯が食べられるよ!
- 山ちゃん
- いや〜。稲作経験者の羽鳥くんが来てくれて心強いなぁ。
- 羽鳥くん
- いやいや、実家の手伝いで少々経験があるというだけで、たいしたことはないですよ。
- 指導のおじさん
- みんな揃ったね。昨日の雨でまだ少し稲が湿ってるけど、これくらいなら、問題なさそうだね!それじゃあ、まずは防鳥ネットを取って稲木(はざ)から稲を降ろしていこうか。
- 市川さん
- なるほどね!それじゃあ羽鳥くん、そっち持ってくれる?
- 羽鳥くん
- こちらですね。わかりました。
- まるさん
- いや〜、結構量があるね!
- 指導のおじさん
- 降ろした稲穂は、この脱穀機を使って脱穀するよ。今や骨董品だけど、見たことあるかな?
- 羽鳥くん
- これが脱穀機ですか。私も実物は初めて見ますね。実家にあるのは自脱型コンバインですから。
- 山ちゃん
- 脱穀機?自脱型コンバイン??
(どうしよう、わからない・・・)
◎おくいちゃんの豆知識◎
「脱穀機」とは、米等の穀物を収穫するとき使われる機器のことをいいます。江戸時代に使われていた「千歯こき」もその一つです。
羽鳥くんの言う「自脱型コンバイン」とは、稲や麦を刈り取りながら脱穀する機能を備えた農業用機械のことで、稲刈り・脱穀の一連の作業が一台の機械でできます。
人の手で田植えをした場合、コンバインでは刈り取れないこともあるそうです。
- 田邉監査役
- おや、少しホコリが付いていますね。ホウキで払ってみましょうか。
- 市川さん
- 脱穀されてきたお米が出てくるところにも袋をつけなきゃね!山ちゃん、手伝って!
- 山ちゃん
- はい!
準備万端!これから脱穀を開始します!
- 指導のおじさん
- 脱穀機に稲を入れるときは、できるだけ、稲の束を広げて平らにして入れてね。
- まるさん
- なるほど。量もあるけど、みんなで頑張ろうか!
- 羽鳥くん
- こうですかね?あれ、脱穀できてない稲がある。選別して、もう一回ですね(汗)
- 山ちゃん
- 稲持ってきました!・・って行列ができてますね(笑)
◎おくいちゃんの豆知識◎
「脱穀機」で脱穀する時には、稲をできるだけ平らにして入れるのがコツです。
平らになっていないと、同じ稲の束の中で、脱穀できている稲穂と、脱穀できていない稲穂ができてしまいます。脱穀できていない稲穂を束から選別して、もう一度脱穀機に入れ直す、地道な作業が必要になります。
試行錯誤を続けて、約1時間後。ようやく脱穀が終わりました!しばし休憩を取ります。
- 市川さん
- いや〜やっと終わったわね!脱穀も奥が深いわ。
- 羽鳥くん
- それに、脱穀機にかけても稲の葉っぱとか結構入ってるものなんですね。取り除いてもきりがないですね(汗)。
- 山ちゃん
- 脱穀機にかけても、まだ籾(もみ)がついてるんですね。すぐ、見慣れたお米の粒になるわけじゃないんだな〜。
- まるさん
- さて、休憩も取ったところで、これから稲木を片付けようか!!
- 一同
- はい!!
片づけが終わり、半年間お世話になった、思い出の詰まった田んぼで記念撮影です!
記念撮影の後は、精米所へ移動して、いよいよ精米を開始します!
- まるさん
- やっと精米所についたよ!長い道のりだったね!白いご飯が食べられるのももうすぐだ!
- 山ちゃん
- 精米所ってよく見るけど、実際に使うのは初めてです!どんな感じなんだろー!
- 市川さん
- まだまだ元気ね〜それじゃあ早速精米してみましょうか!
- まるさん
- ようやく見慣れた白いお米になりましたね!やっぱり精米すると少し減っちゃって寂しいな〜。
◎おくいちゃんの豆知識◎
各地で目にする精米所。籾が付いているお米が精米できる場所は限られています。今回は車で1時間ほどかけて、精米しに行ったのだとか・・・!
そして、たくさん取れたお米ですが、精米するとその後は8割になるのだそうです。
今回、脱穀したお米は約100キロなので、精米すると80キロになります。つまり、お茶碗約53杯分の白いご飯が食べられます!
これでようやく、精米が終わりました!
- 市川さん
- 私たちだけじゃ食べきれないわね!まるさん。このお米ってどうするの?
- まるさん
- 参加してくれたみんなに食べてもらう以外にも、色々と考えててね!そのときまでのお楽しみってことで!(笑)
11月22日(金)天候:晴れのち曇り
本日の予定:株式会社理経 60周年記念式典
2017年6月8日に60周年を迎えた理経。2017年11月22日に60周年式典が開催されました。なんと、理経グループの社員が各地から駆けつけみんなで60周年を祝いました!
さてさて、稲作でできあがったお米はどうなったのでしょうか・・・?
歓談中の稲作メンバーの会話にて
- 市川さん
- 開会のあいさつも終わって、式典が始まったわね!さぁ、飲むわよ!!
- しげおさん
- 美味しそうな料理も並んでるね。
- いさか社長
- あいさつよりも飲み食いか、正直やね(笑)
- とみー
- そういえば、あのとき余ったお米ってどうなったんですか? ぼくは全然興味ないですけどね!(笑)
- まるさん
- お米はね、会場のスタッフさんと、社内の有志のみなさんのおかげで、ご飯2升(約3キロ分)がこの会場でも食べられることになりました!
- 山ちゃん
- ぼくたちが精米したお米が会場に!?楽しみだなぁ〜!
- 羽鳥くん
- お米を洗うの大変でした・・・。ああ、ビールが美味しい。
- 三宅さん
- 大粒でふっくら、もちもちしてて本当に美味しいね!
- まるさん
- これから余興も始まるから、楽しんでね!
- 一同
- は〜い♪
◎おくいちゃんの豆知識◎
ここで、60周年パーティのプログラムを一部ご紹介・・・
☆部門紹介ビデオ(ほぼすべての社員が参加!)
☆川柳発表
☆社員バンド
☆過去の社員の写真を紹介 etc.・・・
このように、さまざまな催しがありました。
お米は大好評で、パーティが終わるころにはすっかりなくなっていました!!
稲作に参加してくれた方からも、報告が続々と集まりました!
三宅家より
晩ご飯のお手伝い中。お米が届いた日は、子供たちも大はしゃぎで喜んでくれたそうです!
中村家より
満面の笑みで、美味しそうにご飯を食べています!
60周年を記念して始まった稲作。数々の工程に「できるだけ自分たちの力で」と、こだわり抜き、体当たりで挑んだ稲作。ハプニングも喜びもみんなで分かち合い、協力して一つのことをやり遂げました!もちもちとしたお米を食べたときは、本当に感慨深かったです!
指導してくださった方々、稲作体験に協力してくださったみなさま、メルマガの読者のみなさま、最後までお付き合いいただきありがとうございました!