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理経メールマガジン
(2018.9.28 掲載)
Fintech Challenge 2018編
金融業界でもIT技術を用いたコンテンツが日々開発されています。財布がなくてもスマートフォンがあれば手軽に購入・送金ができるというのもそのうちの一つで、今後も多様なサービスが誕生するといわれています。
今回は、金融業界の新たなサービスやコンテンツの制作を模索するイベント「Fintech Challenge 2018」にチャレンジしました。
登場人物紹介
-
どもんさん
技術一筋、数十年。
寡黙だが、胸に熱い思いを秘めている。
技術者としてのストイックな姿勢に一目置く社員も多い。
趣味はサイクリング -
富田社長
システム開発を得意とする株式会社ネットウエルシステムの社長
「徹底して手を抜かないこと」をモットーに、お客様目線で質の高いサービスを提供する。
お酒は何と言ってもウイスキー! -
はとりくん
入社1年目
情報学部卒業で技術部門に所属。
普段は穏やかだが、新しもの好きで秘めた闘志をもつエンジニア。
趣味はゲームと野球観戦。 -
おくいちゃん
日々奮闘している新米広報。
おっとりしたマイペースな性格で人懐っこく、思っていることが顔に出やすい。
趣味は読書とボルダリング。
【Fintech Challenge 2018とは?】
Fintech(フィンテック)送金や決済にとどまらず、クラウドファンディングや、仮想通貨なども含む新たなサービスを生み出すことがテーマとなっています。IT技術が進化してきた現代では、ユーザー目線で「安く、早く、便利な」サービスの提供が求められており、各金融機関はコンテンツ開発のために試行錯誤を続けています。
M銀行では、今後仮想通貨の発行を検討しており、仮想通貨の機能の活用や、新たなサービスの可能性を模索するため、本ハッカソンが開催されることになりました。
オフィスにて
- どもんさん
- さて開発を始めるぞ。
- 富田社長
- やる気満々だね!
- どもんさん
- スケジュールによると準備期間も限られているようですから、余裕をもって取りかかろうかと思いましてね。
<主なスケジュール・内容>
2月3日 | 説明会&アイデアソン(※) |
2月17日 | アイデアブラッシュアップ・ワークショップ |
3月3日〜4日 | デモ発表&表彰 |
注※ アイデアソン:さまざまな分野の人とディスカッションをすることで、アイデアの創出やビジネスモデルの構築などを2時間〜3日間などの短期間でブラッシュアップしていくこと
- 富田社長
- アイデアソンでアイデアを出し合って、2週間後にブラッシュアップをして、さらに2週間後にはデモをするって感じなんだね。
- おくいちゃん
- 準備期間、4週間ほどなんですか(汗)
- どもんさん
- まあ、限られた期間のなかで試行錯誤して良いアイデアを生み出すのがハッカソンの醍醐味だからね!むしろ燃えてきたよ!!
- 富田社長
- ちなみにどんなアイデアなんだい?
- どもんさん
- 迅速性の高い情報をインターネットを通じて教えてもらい、その情報の価値に応じて仮想通貨をプレゼントするサービスです。名前は「ありがとうをつなぐサービス”Fody”」です。
- はとりくん
- なるほど。具体的には、どんな使い方ができるんですか?
- どもんさん
- そうだね・・・例えば、ペットがいなくなってしまった場合ってどうするかな?
- おくいちゃん
- 近くを探したり、近所に張り紙をしたり、SNSでシェアしたりでしょうか?見つけてくれた人には、お礼も忘れません!
- どもんさん
- まさに、そういうことが「早く」「簡単に」できるサービスなんだ。作成中の資料の一部を紹介するよ。
ありがとうをつなぐサービス”Fody”
オファー者が「ペットを探したい」などのすぐに知りたい情報をアップロードすると、リプライ者からそれに対して情報提供があります。情報提供者には「ありがとう」の気持ちを込めて仮想通貨をプレゼントすることができます。仮想通貨は個別に配分する、もしくはデポジット方式で過去のリプライの正確性、迅速性、詳細性などの評価軸を基に自動配分することも可能です。
- おくいちゃん
- 画期的ですね!他にもネットで見つからないような隠れ家的なカフェとか探せちゃうかも!
デモ発表&表彰式
- 富田社長
- いよいよ、どもんさんの発表だね。
- おくいちゃん
- なんだかこっちまで緊張してきました。
- はとりくん
- 事前準備もばっちりでしたし、きっと大丈夫ですよ。
- 富田社長
- そう言ってるうちに、発表が終わって表彰が始まったね。
- はとりくん
- 名だたる参加者のなか、ゼンリンデータコム賞を受賞!!すごい!!
- 富田社長
- いや〜、どもんさんおめでとうございます!手ごたえはどうでしたか?
- どもんさん
- ありがとうございます!資料の作成とデモプログラムなど準備を徹底して臨んだ結果、いろいろと具体的なビジネスモデルとしてアピールできたことと思いますが、かえって具体的になりすぎて、汎用性というポイントはアピールしきれていない部分もあったかと思います。賞をいただけたことはたいへん光栄ではあるのですが、自分としては今以上に良いものを作りたいので、今後も気を抜かずに頑張りたいと思います。賞金はみなさんで分けてください(笑)
- 富田社長
- まったく、どもんさんは相変わらずストイックだなー(笑)