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理経メールマガジン
(2018.12.19 掲載)
ドローンを用いた災害時の情報収集・発信の実証実験に参加!
首都圏で大規模地震が発生した際に迅速な対応や二次災害を防ぐため、当社が所属する新宿駅周辺防災対策協議会のメンバーであるチーム新宿(※)は、日本有数の人口密集地かつ超高層ビル街である新宿西口エリアにおいて、ドローンと通信機器を連携させた情報収集の実証実験第一弾を2017年2月に、第二弾を12月に実施してきました。
2018年11月15日に行われた第三弾では、今までの成果をふまえ、より俯瞰的に情報を把握することを目的として、三地点で飛行させたドローンおよび定点カメラで撮影したリアルタイム映像を情報拠点に提供するという実証実験を行いました。
実験の内容は?
新宿駅周辺地域の被害状況の把握のため、西口エリア高層ビル群の広域避難所に指定されている新宿中央公園をはじめとする三地点でドローンを飛行させ、さらに定点カメラ一台で撮影されたリアルタイム映像を、工学院大学に設置されている新宿駅周辺防災対策協議会の西口現地本部、および新宿区役所の災害対策本部に提供しました。また、現地本部などから発信する情報をもとに、ドローンに搭載したスピーカーを通じて多言語の情報伝達テストやWEBシステムによる滞留者への情報提供を行いました。
さらに今回の実験では、同日に実施された西口地域地震防災訓練(主催:新宿駅周辺防災対策協議会)と連携をすることで、より実践に近い状況下での検証が行われました。
理経の役割は?
実証実験では、ドローンで撮影された映像を伝送するために、理経が取り扱う4.9GHz帯の無線機を使用し、新宿中央公園⇔工学院大学⇔新宿区役所の拠点間を長距離無線通信で結び、災害情報を共有する自営のシステムを構築しました。
これにより、災害発生時においてもドローンの発着地点と現地本部、各拠点に設置されたモニターでリアルタイムに現地の状況確認や映像情報の共有ができ、ドローンに搭載したスピーカーを利用して滞留者の誘導を迅速に行うことが可能になります。
実験を終えて
実証実験では、長距離無線LANの映像も、WEBシステムの映像も乱れがほとんどなく、リアルタイムに有益な情報の入手が可能であることが確認できました。
また、防災訓練との連携で、リアルタイムな情報の有効性も確認されました。
実証実験は、2019年度も実施していく予定です。今後も理経は有益で実用的な災害情報伝達システムの提案や構築を行い、防災分野でのさらなる社会貢献を行ってまいります。