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(2016.8.31 掲載)

寺行 後編

前回のあらすじ

前期の個人成績で落ち込む自分に自信をつけるべく、自己改革に乗り出し天光寺での修行に挑むさっとんと、そこに巻き込まれたまなぶ先輩、みやっち、しゅりこ。
天光寺での一日体験修行で、挨拶の作法やお百度参りを体験し、若干疲労が見えてきた4人が、いよいよメインイベントの滝行へ!

前編はこちら

登場人物紹介

  • さっとん

    さっとん

    入社3年目。
    営業部所属 経済学部卒業。
    礼儀正しく真面目。宴席が苦手。

  • しゅりこ

    しゅりこ

    入社2年目。
    営業部所属 外国語学部卒業。
    好奇心旺盛で英語が得意。ジッとしているのが苦手。

  • みやっち

    みやっち

    入社3年目。
    営業部所属 経営学部卒業。
    明るくみんなで盛り上がるのが好き。早起きが苦手。

  • まなぶ先輩

    まなぶ先輩

    入社5年目。
    営業部所属 経営学部卒業。
    打たれ強く愛社精神が強い。勉強が苦手。

臼杵山(うすきさん)真言宗 総本山天光寺

東京都西多摩郡檜原村に所在する真言宗の寺院。近隣に民家はなく、四方を山々に囲まれ清流が流れ、修行、瞑想、読経、ヒーリングに最適な環境。自分を変えたい、一皮むけたい、行き詰った現状を打開したいなど、年間5,000人が訪れる修行専門の寺院。

14:30 「滝行」

天光寺スタッフ
「みなさん、着きましたよ。」
まなぶ先輩
(も、もう着いちゃったのかよ…)
さっとん
「おぉ、あの滝ですね。ドキドキしてきました!」
みやっち
「実際に見ると、思ってたより大したことないかも!なんだか楽しみになってきました!」
しゅりこ
「ですよね! マイナスイオンが気持ちいい〜!!!」
天光寺スタッフ
「今からこちらに入滝(にゅうろう)いただきます。」

【滝行のお作法】入水前に、行衣(ぎょうい)をまといお線香をあげ、護身法や般若心経を唱えます。身体をお酒と塩で清め、気合を入れて頭から水を被ります。滝に入る時は、滝をお酒と塩で清め、挨拶し入水します。まずは立ちながら「南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)」を唱え、1分程経過したら肩まで入水します。滝行中は、「南無大師遍照金剛!」と叫んで大きな声を出さないと、息ができません。基本的には自分の意思で限界を決めて上がってはならず、これ以上は危険という判断は天光寺スタッフに一任されています。

さっとん
「いや〜見た目以上にキツかったです。冷たすぎて何度もあきらめて出そうになったけど、何とか耐えました!」
みやっち
「なんか自分の限界を超えたって感じだよね。気持ち的に強くなれた気がするよ。」
しゅりこ
「私も最初は余裕だったんですけど、途中から辛かったです。でも耐えられたんで達成感がすごくあります!」
まなぶ先輩
「みんな精神的に一皮むけたね!僕が前回受けた時よりも温度はぬるかったけど、やっぱり今日来てよかったんじゃないかな?!」
(冷たすぎて卒倒するかと思った…)

16:30 「住職による法話」

仏教の言葉に「諸行無常」というものがあります。行とは「この世の現象」をさします。この世はすべてのものが変化し、永久不変のものは何もないと言うことです。万物は無常であり、常に変化していきます。 私達はそれに順応して、生きていかなければなりません。人生には、必ず苦や悩みがあります。 この苦や悩みに直面した時、私たちは、悲観的になったり、努力する勇気を失ってしまってはなりません。すべてが変化していくので、苦もいつまでも続くものではありません。 つらい時にこそ「気付き」が必要です。何事も積極的な心を持つか、消極的な心を持つかで、また僅かなきっかけ『気付き』で、運も人生も変わります・・・。

みやっち
「なんか、ありがたい言葉だったね。自分で自身の欠点とか弱点に「気づく」って。実際は自分の殻を破る絶好のチャンスなんだね!そんな事考えたこともなかったよ。」
さっとん
「前期の業績が悪くても、何がいけなかったのか1つ1つ反省して改善することが大切だって改めて気づきました。言われると当たり前だけど意識してなかったです。」
まなぶ先輩
「僕も勉強になることが多かったよ。自分の内側に改めて問いかけてみると「気づき」が得られるんだね。普段から気を付けよう!」
しゅりこ
「私もすごく勉強になりました!仏教の教えが仕事に結びつくなんて思ってなかったです。ビジネスを繋ぐのも「ヒト」だから仏教の教えにも繋がってくるんですね。」
みやっち
「あと一つ修行すれば終わりだ!」
さっとん
「ほんとだ。ここまでくると、結構あっという間でしたね〜。次は…さんらい?って何だろう。」
しゅりこ
「何ですかね〜、最後だし頑張りましょう!」

18:00 「三禮(五体投地)」

三禮(さんらい)(五体投地)とは、五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝することである。仏教において最も丁寧な礼拝方法の一つとされ、対象への絶対的な帰依を表す。普礼真言という日本の仏教の礼拝・勤行の開始時に唱える真言「オン サラバ タタギャタ ハナマンナ ノウキャロミ」(一切の如来の御足を礼拝し奉る)を叫びながら行う。

【300回後】

さっとん
「これが最敬意の礼拝なんですね。キツすぎて言葉がでないです…」
しゅりこ
「もぅ一歩も動けないですぅ。スクワット300回でもうへとへと…明日から上海出張なのに…」
みやっち
「まなぶ先輩!300回も礼拝したら「彼女作って結婚できますように」ってお願いも、さすがに叶いますよね?!」
まなぶ先輩
「そんなよこしまなお願いは置いといて(笑)僕はもちろん理経の今後の繁盛繁栄をお願いしたから、みんなもう安心だよ!」(キツすぎてお願いする余裕なんか、一切なかったけど…)

【総括】

今回、自己改革をテーマに天光寺様の修行を体験して、各々に「気づき」が生まれ、普段では絶対できない貴重な体験ができました。
みなさんも是非一度体験してみてください!何かに悩まれている方は特に変われると思いますよ!