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理経メールマガジン
(2023.1.27 掲載)
「顔認証を利用した誤薬防止システム」を理経が開発。
介護施設などで安全・確実・スピーディな与薬環境を実現します。
昨今、介護施設での誤薬(他の施設利用者の薬と間違えて与えてしまう)事故が社会的な問題となっています。「介護士の人手不足により、服薬介助時にダブルチェックの時間が割けない」といったヒューマンエラーの原因を解消し、利用者の安全と介護士が安心して働ける環境づくりが必要とされています。
理経ではそのような現場の課題を解決すべく、この度「顔認証を利用した誤薬防止システム」を開発しました。
介護施設での薬の取り違え事故を未然に防止
「顔認証を利用した誤薬防止システム」は、介護施設などで利用者が本人に処方された薬を正しく服薬できるよう介護職員がサポートを行う際、他者の薬と間違えてしまうといった重大な事故を防ぐため、顔認証を利用して薬と処方された本人を一致させるためのシステムです。
簡単な操作性
優れたシステムであっても、操作が面倒ではかえってミスを誘発することもあります。
その点「顔認証を利用した誤薬防止システム」の使い方は簡単です。
あらかじめタブレット端末で利用者の顔写真を撮影し、IDや名前などを紐づけて登録しておきます。服薬時には、分包された薬の袋に印字されたQRコードと、登録された顔写真を照合するだけで、すばやく簡単に本人の薬であることを確認できます。
認証イメージ
マスク装着時でも顔認証可能、与薬履歴機能も搭載
顔認証には、硬貨や紙幣の認識・識別技術で定評のあるグローリー株式会社製のエンジンを使用し、非常に高い精度での認証を実現しました。マスク装着時や、斜めからの認証なども可能です。
また、与薬履歴(薬を与えた履歴)機能を搭載しているため、介護士と施設管理者は誰がいつ薬を飲んだかを画面で可視化でき、飲み忘れがないかなどのヒヤリハット(※1)を防ぎます。
※1 ヒヤリハット:「ヒヤリ」としたり「ハッと」するような、重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例のこと。
与薬履歴画面
与薬履歴と与薬のタイミングは紐づけることができるため、指定の日時に与薬が実施されていない場合、シグナルやメールで警告し与薬忘れを防止します。
このように「顔認証を利用した誤薬防止システム」は、これまで人の手によるチェックのみで行っていた与薬時の確認作業(分包薬に記載された氏名および日時、与薬タイミングの目視確認)に、機械によるチェックを追加することができます。
ご興味、ご相談がございましたら、ぜひ下記までお問い合わせください。
→「顔認証を利用した誤薬防止システム」詳細について