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理経メールマガジン
(2022.3.25 掲載)
23「メタバース」
このコーナーでは「いまさら聞けない業界用語」と題し、理経が取り扱う製品のなかから、今話題のキーワードについてご紹介します。
コロナ禍で人と人との接触を制限せざるを得なくなった現在、リモート会議やテレワークが急速に身近なものになりました。そして、この状況すら進歩させ、さらに一変させるインパクトを持っているのが「メタバース」です。例えば、職場は海外、居住地は日本であっても、メタバース内なら毎日のようにアバターで出勤しても交通費はかからず、世界中どこにでも即出張が可能。仕事だけでなく、レジャーも役所への手続きもメタバース内で完了、という世界が出現する可能性を秘めたものです。
今回は、新しい働き方、生活の実現が期待される注目のメタバースと、理経が開発したVRコンテンツをご紹介します。
登場人物紹介
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えびちゃん
広報部入社7年目。知識豊富でちょっぴり強気な姉御肌。趣味はゴルフとお酒。
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まなぶくん
営業部入社3年目。好奇心旺盛で打たれ強い性格。自社製品について日々勉強中。趣味はマラソンとお酒。
まなぶくん、今年ももう3か月が経とうとしているわね。どう?仕事は順調に進んでる?
えっっ!もうそんなに経つんですね。年末年始休暇にオンラインゲームを徹夜でやったのがつい昨日のことのようなのに。
オンラインゲームには、メタバースを活用してユーザ同士のコミュニケーションが楽しめるものもあるそうね。そういえばメタバースって最近よく耳にするけれど、ゲームで遊んでいるくらいだから、まなぶくんも当然知っているわよね?
今話題のメタバース!もちろん聞いたことありますよ。ほら、あの、仮想空間的なやつで……、すみません!実はよくわかっていません!
そんなことだろうと思ったわ。メタバースは現実世界に近いデジタル空間のことで、その空間との相互作用でさまざまなシミュレーションやトレーニングができるようになるの。「デジタル空間上の社会」とも言えるわね。
現実世界に近いデジタル空間だったらゲームも同じじゃないですか?僕、ゲームのことなら朝まで語れますよ。
ゲームの話になったとたんに乗ってきたわね。まなぶくんの言う通り、オンラインでのマルチプレイゲームはある意味メタバースを実現していると言えるわね。でもゲームとメタバースが違うのは、メタバースは現実社会と同じ時間が流れている点なの。現実の世界と、とてもリアルなメタバースの世界が同時進行で進んでいるというと想像しやすいかしら?
メタバースと現実が同じ時間で進む?うーん、わかるような、わからないような……。僕がメタバースと現実社会を瞬間移動して行ったり来たりするってことですか?
それはさすがに無理だってわかるでしょ。まなぶくん本人じゃなくて、メタバースにはアバター(ネットワーク上でユーザの分身となり動作するキャラクター)を登場させるの。アバターが会社に出勤したりね。それで会話などの双方向でのコミュニケーションができるのよ。
僕のアバターが出勤するんですね!だいぶ男前のアバターにしても僕が出勤したことになりますか?
まぁ好きなようにすればいいわ。でも、アバターで出社したものの「地蔵のように固まってしまっている!」「会話を返すのに時間かかりすぎ!」というのでは使いものにならないわよね。だから高性能なハードウェアと、それを活かすソフトウェア、大容量ネット環境が整っていることが重要だと言えるわね。
そういえば思い出しました!僕この前、理経で開発した火災避難のVRを試してみたんです。VRゴーグルをつけてやるんですけど、めっちゃリアルで。判断に迷っていたらだいぶ火が燃え広がってしまってあせりまくりました。
火災避難のVRは、まるで災害に遭っているようなリアルな臨場感を体験できるから、全国の自治体や消防関係などでも訓練用に採用されているの。VRでは理経はこれまでに災害時のシミュレーションや自動車分野などで多くの実績を持っているわよね。VRとメタバースの技術はとても近いところにあるから、VRの技術と複合させたメタバースのサービス提供も理経はすでにはじめているのよ。
理経のVRの技術をメタバースに活かせるってことですね。
例えば自動車分野では、時間帯や天候、車両そのものを変更したりして、さまざまな走行シミュレーションがメタバースでできるの。今後は自動車業界以外にも、建築や損害保険など幅広い業種のお客様に提供していく予定よ。
なるほど、いろいろな条件での走行シミュレーションがメタバースでできたら便利ですね。それを全部実際にやろうとしたら大変ですもんね。
そういうこと!理経はVRで培った技術力を評価されて、米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)社のパートナープログラム「NVIDIA Partner Network」(エヌビディア・パートナー・ネットワーク)「NVIDIA Omniverse™ Partner Council Japan」(エヌビディア・オムニバース・パートナー・カウンシル)にも参画しているのよ。NVIDIAが提供する独自の「Omniverse」は、複数の開発ツールを横断的に一つの空間内で扱うことができる、とても革新的なメタバースなの。理経でもお客様向けに提供しているわね。
メタバースがだいぶイメージできてきました。よし、4月に入ってくる新入社員に僕のアバター見せてあげたいから、さっそくどんな男前アバターにするか考えなくちゃ!やる気出てきたぞ~!
そこ?まぁ楽しそうで何よりよ。
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