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株式会社理経（本社：東京都新宿区、代表取締役社長 黒田 哲夫 以下、理経）は、MTI-Milliren Technologies社（本社：アメリカ、President Bryan T Milliren 以下、MTI）の新製品「セシウムオシレータ」の販売を開始したことを発表いたします。

MTI社はこのたび、同社が特許を有する高耐加速度特性の小型DOCXO(※1)とセシウムオシレータ(※2）の複合ユニットを製品化しました。本製品は、主に衛星や飛行機に搭載される受信機や復調器に使用されます。環境に左右されず正確な時刻を得ることにより飛翔体が極めて正確な位置情報を把握することが可能になり、さらには航空機搭載用途で要求される耐加速度、耐振動、環境温度特性などの安定動作を可能にしました。

DOCXOとセシウムオシレータを複合化することで、DOCXO（水晶）やルビジウム発振器と比べ非常に高い周波数安定度を実現し、劣悪な環境においても極めて低い位相雑音値（※3）を維持することが可能です。

※1 DOCXO : Double Oven Controlled Crystal Oscillator (二重恒温槽型水晶発振器)

※2 オシレータ（発振器）：民生品機器、産業用機器といった用途を問わず、デジタル回路などを動作するために必要となる一定周期に交流信号を発生させる回路。

※3 位相雑音値：発振器の出力周波数の近傍で不要なエネルギーが発生するが、位相雑音のレベルの劣化がシステムエラーの原因となる重要な値。

特長

• 非常に高い周波数安定度（通常値：5 x 10 ^-11 /日）
• 劣悪な環境においても極めて低い位相雑音値を維持
• 外部の基準信号、またはGPS 信号でロックすることが可能
• －40℃の環境下でも、消費電力は16W 以下。起動後9分以内に安定化し、30分のウォームアップで4×10 ^-10 オーダーの安定度が得られます。
• 監視制御RS-422 インターフェース
• 放熱は空冷。高高度の様な気圧の低い状態でのわずかな対流でも耐えられるよう設計。
• ユーザーの希望に応じて各種オプションに対応

今後の展開

振動環境などが劣悪な軍事、航空機および艦船搭載用、衛星通信地球局の設備、各種通信設備用として、初年度10台、次年度30台を目標に拡販していきます。

※記載されている製品名、社名は、各社の商標または登録商標です。

MTI-Milliren Technologies, Inc.について

ポータブルバッテリ駆動の携帯システムからの衛星ナビゲーションおよびグローバル通信ネットワークに至るまで、世界中の何千ものプログラムに受け入れられています。高品質、高精度で安定した周波数制御製品を開発、販売。ISO9001：2008とAS9100：2009 Rev.Cの認証を取得しています。

株式会社理経について

株式会社理経は1957年設立のITおよびエレクトロニクス業界のソリューションベンダーです。システムソリューション、ネットワークソリューション、電子部品及び機器の分野で世界の最先端技術・先進的な製品を核とした多彩なソリューションを提供しています。高感度なアンテナを世界に張り巡らせながら、世界有数のメーカーや提携先一社一社と紡いできた信頼のネットワークを糧に、これまで培ってきた技術開発力・企画力、さらにはコンサルティング能力を磨くことによって、新たな課題にひとつひとつ応えていきます。