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株式会社理経（本社：東京都新宿区、代表取締役社長 猪坂 哲 以下、理経）は、Triphase （トリフェーズ）NV（本社：ベルギー、CEO  Ir. Jan Van Roy）と国内販売総代理店契約を締結し、教育機関および電力産業向けに、電力変換模擬装置「Triphase Kits」、「Triphase PMx」の提供を開始したことを発表いたします。

新製品概要

今回取り扱いを開始した「Triphase Kits」、「Triphase PMx」は、電力変換における制御方法のプロトタイプ試作や実機検証、ならびにデジタルシミュレーターと連携して発電・蓄電設備の連系試験（PHIL）を行うハードウェアです。

「Triphase Kits」は、学生による実験から専門的な研究まで、幅広いレベルに対応した電力変換のシステムを学ぶための最適な機器がそろっています。モジュラー型のコントロールユニット、インバータ、フィルター、電圧・電流センサーを組み合わせることで、リアルタイム制御を伴った実践的な実験を、ハンズオン・フレキシブルに構成可能です。

また、制御系設計や電気・機器開発に標準的に利用されているMatlab/Simulinkを使って設計を行うことができます。

「Triphase PMx」は、大規模な実験が行え、電気自動車、再生エネルギーによる系統連系、マイクログリッド分野の本格的な実証試験にも対応しています。Opal-RT Technologies社や、RTDS Technologies社のリアルタイムシミュレーターを併用可能です。

効率的かつ安定的な再生可能エネルギーによる電力の供給を実現する新たなシステム（太陽光や風力などの発電設備、ならびに蓄電設備や電気自動車などが各々にスマートに連携・協調したシステム）の研究・開発のツールとして最適です。

「Triphase Kits」                               「Triphase PMx」

特長

・ ユーザーのPCで設計開発や試験オペレーションが可能

・モータードライブ、系統連系、蓄電設備、電力品質維持・評価、パワーコンバーター、といった様々なアプリケーションに柔軟に対応

・Matlab/Simulinkでソフトウェア開発、試験実行・計測まで一貫して実行可能

・ハードウェア/ソフトウェアのコンポーネントをブロックのように組み立てて学習・試験を行うことが可能

・Opal-RT Technologies社、RTDS Technologies社のリアルタイムシミュレーターとの容易な接続性

市場背景

現在、世界中でCO2削減に向けた大規模な再生可能エネルギーの導入が進んでいます。日本でも、2030年までに電源構成における再生可能エネルギーの割合を24%まで引き上げることを国策としています。この大きな流れに伴い、日本の電力産業では、ますます効率的かつ安定的に、再生可能エネルギーによる電力を供給することが求められています。

一方で、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは天候によって電力供給量が大きく変動するため、再生可能エネルギーによる電力を大量に導入するには、多くの課題があります。その課題を解決するため、再生可能エネルギーによる発電設備ならびに蓄電設備や電気自動車などが系統連系し、各々がスマートに協調するような新たな電力システムを構築することが必要であり、そのためには電力変換を行うインバータの革新的な制御方法の開発が欠かせません。理経ではこれら開発に役立つ「Triphase Kits」、「Triphase PMx」を販売していきます。

今後の展開

電力変換や電力機器制御の新しい教育実習のための設備導入、学生の幅広い研究用途、研究室レベルの研究開発環境の立ち上げなど、教育機関や研究者向けに展開していきます。

Triphase NVについて

株式会社理経について

製品ページURL ：

「Triphase Kits」 https://www.rikei.co.jp/product/619/

「Triphase PMx」 https://www.rikei.co.jp/product/618/

※記載されている製品名、社名は、各社の商標または登録商標です。